特定非営利活動法人浜松NPOネットワークセンター

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2007年度 事業報告

1.中間支援組織機能

(1)共同事務所運営

1)会議室貸し出し(会員限定)

2)事務機器貸出

コピー機、輪転機、カラーレーザープリンター、プロジェクター、ビデオ、ノートパソコンほか

3)事務局代行

3団体 参加者募集受付や電話問い合わせ窓口、郵便物等の収集・保管
・(特)浜松城北体操クラブ ・浜松環境ネットワーク ・浜松外国人医療援助会

4)交流コーナー 他団体のチラシ・ニュースレター等の展示、物品販売

(2)啓発

1)インターンシップ等の受け入れ

2007/7~2008/6 市民社会創造ファンド SSCSインターンシップ 1名(3年目)
静岡大学情報学部・鮫島洋子を受入れ、主に障害者IT支援事業で活動・研修を行なった。2008/6まで継続。

(3)情報収集提供

組織立ち上げ段階の環境整備&資源サポート、法人化支援、組織運営のマネジメント、情報支援(助成金情報)など。相談は会員無料、会員以外は3000円/時間から

1)ニュースレターの発行(季刊)

 会員、関係団体など毎回約200部を送付

2)ホームページの作成・情報発信(2007年1月リニューアル)

3)N-Pocket新年交流会

 1/28 浜松市まちづくりセンター 参加者:42名
第一部「講演会:子どもたちの自尊感情をどう支えるか」、第二部「ランチ交流会」
子どもたちの共有体験を通して自尊感情を育む教育についての講演(東海大学教授・子どもといのちの教育研究会会長、近藤卓先生)に続いて、交流会にて意見交換をした。

4)取材・視察・相談

新聞社、市民団体、学校、行政等に有料(3000円/1hから)で対応。

  • ワシントンポスト紙:7/27 多文化共生について ほか

5)NPO支援センターの全国会議等への出席、連携、協力

  • ライフサポートセンター静岡「NPOパートナーシップ実行委員会」11/4 浜松
  • 民間NPO支援センター「将来を展望する会CEOミーティング」12/3 大阪
  • 全国社協職員のつどい 2/9 奈良
  • NPOサポートセンター全国会議3/2 東京

(4)地域資源調査・開拓

1)西区地域づくり「西区つなぐひと人マップ」作成事業【西区 補助金】

地域に根ざした活動をしている個人・団体にヒアリングをおこない、その情報をまとめてウェブサイト「西区つなぐひと人マップ」で公開した。マップでは、環境・福祉・文化・教育などのテーマで活動している100あまりの個人・団体を紹介している。

(5)提言

浜松市、静岡県、国に委嘱された委員(2007年4月~2008年3月)
浜松市
井ノ上美津恵:浜松市国際交流協会、浜松西地域協議会、浜松市西区協議会
静岡県
井ノ上美津恵:静岡県社会福祉審議会障害者部会(厚生部)、NPOパートナーシップ会議(県民部)

木下文恵: 天竜川流域委員会(国土交通省)

2.多様な人々の社会参加支援

(1)障害のある人

1)障害者職場定着サポート(ジョブコーチ)(7年目)【静岡県商工労働部雇用推進室】

  • ジョブコーチ派遣件数 対象者:144名,支援件数:1,858回
  • スキルアップ講座(「自閉症の人の就労支援」自閉症療育指導者実技訓練、「企業アプローチのしかた」ケーススタディ 企業からみた障害者雇用について、高次脳機能障害の障害特性と職業的課題等)三島、富士、静岡、浜松、県内4箇所で開催

<成果>

  • 障害者の就労に関わる労働行政、福祉行政、学校、施設、事業所、家族などと連携をとりながら支援を行ない、障害のある人の雇用の促進、継続につなげることができた。
  • スキルアップ講座を通じて、よりよい支援ができるようジョブコーチ各個人のスキルをあげることができた。
  • 県内外において、静岡県のジョブコーチ制度・障害者の就労について講演を行い、知識、経験を伝えることができた。山梨県のジョブコーチ事業立ち上げにアドバイザー的に関わることができた。

2)障害者職業センタージョブコーチ事業(第1号障害者職場適応援助者助成金事業)(6年目)【独立行政法人 高齢・障害者雇用支援機構】

職業センターとの連携の下に実施するジョブコーチ支援事業(ジョブコーチ2名)
新規支援先9事業所、フォローアップ支援先4箇所 計13事業所(13名)

3)中途障害者の実態調査及び社会復帰支援事業【独立行政法人 福祉医療機構】

当事者や医療、福祉などの分野からの外部の専門家と意見を交換しながらすすめた。実態調査と支援活動は「特定非営利活動法人くらしえん・しごとえん」に委託。総括として3月にシンポジウムを開催し、現場報告と社会復帰の課題に関する提言発表をした。事業を通して知り合えた支援者と、互いの専門性を生かした顔の見える関係で効果的に連携できる支援体制がとれる可能性が見えてきたことも収穫のひとつである。

(2)子どもの社会参加(サービスラーニングによるコミュニティ支援事業

1)静岡大学教育学部付属中学校 ライフタイム支援事業(4年目)【静大付属中】

浜松市内のNPOに2年生、3年生の希望者を、総合的学習の時間に受け入れるコーディネーター役を担った。5月~10月までの期間、生徒の計画立案調査にかかわり、情報提供と相談をおこなった。浜松視覚障害者福祉協会と附属中学生との協働事業「ふれあいチャリティコンサート」を支援。次年度も継続の予定。

(3)在住外国人との共生(多文化共生)

1)「外国人の子どもと保護者のための高校進学ガイダンス」開催 (4年目)【HICE助成金】

7/29 会場:パレット  参加者:約120人 浜松市教育委員会と共催
県立浜松北高校、県立新居高校、県立浜松工校、市立高校、市立北星中学校、市立南陽中学校、浜松市立開成中学校、日本南米若者協会が協力。
外国人児童生徒の小中学校の不就学を減らすために、外国をルーツとする子どもとその保護者を対象に、日本における進路の選択肢を明示し、日本の教育制度や高校の入試システムについて教育専門家が相談をうけ、多言語で回答した。また、ロールモデルとしての高校生も相談員として参加した。

2)「外国人無料検診会」の事務局支援 (8年目)【浜松外国人医療援助会】

10/14 第12回「在住外国人のための無料検診会」開催(社会保険浜松病院)
475人が受診、約300人のボランティアが参加
12年目を迎え、医療面での貢献のみならず、地域の学生、社会人がボランティアとして参加する社会教育の場になっている。

3)在住外国人のための就職支援セミナー(2年目)【静岡県雇用推進室委託】

在住外国人が日本で安定就労できるよう、労働をテーマに、当事者に向けた支援セミナーを11/25, 2/24の2回開催。
2回あわせて16名の参加。ハローワーク外国人労働専門官、弁護士、行政書士を講師として、派遣に関わる問題について、事例報告やアドバイスがあり、個別相談にも応じた。

4)在住外国人の子どもの教育に関わるプロジェクトスタッフ養成事業(1年目)【パナソニックNPOサポートファンド】

浜松市および周辺市町における外国籍児童・生徒の就学支援グループの活動調査

(4)ITによる社会参加支援

1)視覚障害者のためのPC環境づくり強化  

  • 西部MMCに全盲スタッフ配置【高齢・障害者雇用促進機構「重度障害者介助等助成金」】
  • 西部MMCに音声ブラウザ体験コーナー常時設置のためのボランティア配置

2)西部MMC委員会 3回開催

構成委員:浜松市視覚障害者福祉協会、しずおかパソコンボランティアねっと西部、静岡大学情報科学科、日本作業療法士会静岡県士会、静岡県車椅子友の会、浜松情報専門学校、西部MMC在宅講座コーディネーター、ジョブコーチ、MMC事業コーディネーター、(静岡県健康福祉部事業担当者)

3)MMCボランティアスタッフ会議

毎月開催 スタッフ7名

4)静岡県西部障害者マルチメディア情報センター(MMC)の管理・運営 (7年目)
【静岡県健康福祉部】

  • 西部MMCの管理・運営 ザザシティ中央館5F、火~日曜 9:00~20:00
  • 西部MMCのホームページ作成・管理
  • ミニ講座開催 視覚、知的、四肢ほか、様々な障害の方が利用
  • 小・中学校の総合的学習の受け入
  • ボランティアネットMLの運営管理(MMC事業に参加した人々と情報共有)

<成果>
開設から7年、順調に利用者が増え、今年度は過去最高の3800人弱の利用者数となった。また、今年度は精神障害者の利用が増えている。

5)静岡県障害児(者)就労支援PC講習 在宅講座(6年目)【静岡県健康福祉部】

235時間、受講者28名(視覚20名、視覚聴覚重複1名、四肢6名、精神1名)、講師15名
一般業者が対応できないPC環境整備のケースが多いため、しずおかパソコンボランティアねっとと連携し、着実にニーズに応える体制ができている。

6)パソコンボランティア特別研修 (4年目)【静岡県健康福祉部】

7/14-9/9 10回講座 受講者10人、ボランティア延べ16人 ザザシティ・パレット 
内容:7/14~8/4「マウスを使わないPC操作」他8講座、講師8名
9/9 「視覚障害者のPC講習サポート実践」浜松市視覚障害者福祉協会パソコンクラブ

7)バーチャル工房支援事業(ぽけっと工房)(2年目)【静岡県健康福祉部】

PCを使って行なう仕事を発注する企業と、在宅就業する障害者の間のコーディネートと就業者に必要な支援をおこなう業務。
4月~3月 登録就業者数16名、受注実績36件(Web作成、データ入力、テープ起こし等)。受注元は静岡県、浜松市、NPO、企業、任意団体など。多様な業務に対応できるある程度の経験が積め、就業者のスキル・プロ意識が向上した。さらに就業者の生活の質が変化し有効な事業。次年度も継続して委託されている。

(5)環境・地域の自立(安間川水辺再生まちづくり)(4年目)

1)安間川水辺再生まちづくり 一級河川安間川河川調査業務(7年目)
【静岡県浜松土木事務所 H19 1月~ 】

  • 水仙10年プロジェクト 球根植付け開催 参加者150人(中学生ボラ・河川里親グループ30人)
  • 夏休み水辺の体験プログラム「安間川宝探し 魚捕り大作戦&たらい漕ぎレース」開催 参加者30人(中学生ボラ10人)
  • 流域小学校 5年生総合学習 出前講座「安間川ゼミナール」160人
  • 水仙10年プロジェクト お花見ウォークラリー開催 参加者120人(中学生ボラ・河川里親グループ20人)
  • 河川里親会議 6回開催 参加者延べ63人
  • 安間川ながかみ水会議「ためタル君プロジェクト」新規設置者対象 3回開催
  • ためタル君設置者対象アンケート実施
  • イベント案内(安間川の現況含む)チラシ・ポスターの作成・配布・掲示

<成果>
堤防の水仙植付けは、10年継続する気概をもって河川里親グループ有志と企画。小学校や地域から5千個超の球根が集まった。子供たちや先生方が多数参加した与進小・与進中は連名で、県下12団体(推薦46団体)の1つとして「静岡新聞SBSあすなろ賞」を受賞。(児童・生徒の活動で他の模範となるような事例を顕彰、広く紹介することで日本の将来を担う子供たちの健全で明るい成長に資することが目的。)共同作業が気持ちをつなぐ。成果が目に見え、流した汗が報われる。地域連携プロジェクト試行錯誤の初年度は好スタートを切った。2年め以降は河川里親グループにバトンを渡し、小中学校や自治会を交え、地域が主体となって動き出すことになっている。

2)森林ネットワーク事業:森林における市民協働と企業の社会貢献に関する調査及び推進事業(1年目)【浜松市万】

  • ワークショップ4回開催 延べ148名参加
  • 森林に関する企業・NPO・行政・林業関係者の連携について「協働提案書」作成
  • 「浜松 ミニ森の健康診断」開催(龍山町瀬尻国有林) 21名参加
  • 「森の健康診断」学習会 2回開催(柳原新聞店会議室) 延べ16名参加
  • 講演&ディスカッション「浜松 “森林・林業”考」(浜松総合庁舎) 29名参加

<成果>
前年度の「浜松市協働 CSRヒアリング調査」が発展し、創設3年目の森林課と仕様書作りから始めた。合併により浜松市は市域の7割にあたる約10万haの広大な森林を含むこととなり、その8割を占めるスギやヒノキの人工林のうち、半分以上が手入れ不足を憂慮されている。会議室での討論にとどまることなく、自主企画として実践者を招いて現場のナマの声に耳を傾け、有志で「森の健康診断」も試行した。集大成である「協働提案書」には企業・NPO・森林組合・行政ら30団体が名を連ね、「20年度も継続し、①間伐材の利用を進める取り組み ②森林への理解を深める取り組みについて、学びと実践を重ねて具体的な方策の実現をめざす」と結んでいる。