特定非営利活動法人浜松NPOネットワークセンター

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テクノロジーが広げる障害者や高齢者の生活

会場とのやりとりを交え、ユーモアたっぷりのお話に目からうろこ、盛り上がりました!

会場とのやりとりを交え、ユーモアたっぷりのお話に目からうろこ、盛り上がりました!

「読む、書く、聞く、話す」などの様々な活動において制限がある状態の人々のコミュニケーション支援機器として、パソコンをはじめとする電子福祉機器が、活用されています。

例えば、視覚障害の方は、パソコンの音声ガイドソフトなどを使用して 墨字(印刷文字)で書かれた情報さえも取得できます。知的障害がある人にとっても役立つソフトが数多く登場しています。このように、「障害機能の代替をするアシスティブテクノロジー(支援技術)」はめざましい進歩を遂げています。しかしまだまだ十分には知られていません。

アシスティブテクノロジー(支援技術)について、ホームページ「こころWEB」などでわかりやすく提供している香川大学の中邑賢龍(なかむら けんりゅう)さんを講師に迎え、「自立を支える心豊かな技術」について、ユーモアたっぷりにお話しいただきました。

日時 2002年8月31日(土)13:30~15:30
場所 浜松市地域情報センター

主催:浜松NPOネットワークセンター(エヌポケット)
共催:浜松市

賢龍さんのお話しより

「みなさん、携帯電話を出してください。」
「今からみなさんに電話をして、香川のとってもおいしいうどん屋さんの場所をお教えします。聞き取れたら私がごちそうしますよ!」
「#@&&☆!@@@@@@##☆%%% (早口)」
「聞き取れました?え?早くて聞き取れなかった?それは残念でしたねえ。」

「・・・こんなとき、携帯電話の『メモ録音』機能が役立つんです。・・・え?みなさんご存知なかった?では今日一番の収穫はこのことだったかもしれないですねえ。」
「耳の遠いおじいちゃんでも、知的障害を持つ人でも、みなさんでも、『聞き取りにくい』『鉛筆でメモを取れない』 そんな『困ったこと』は共通してますね。その『困ったこと』を、技術で補うことができる。『障害』にとらわれるのではなく、『困ったこと』に注目すると、そこから見えてくることがあるんです。」

目からうろこのお話でした。

中邑賢龍(なかむらけんりゅう)さんプロフィール

香川大学教育学部助教授 (障害児教育学教室)。コミュニケーション確保の方法についての研究領域であるAAC(拡大・代替コミュニケーション)をテーマに、パソコンなど電子機器を用いた生活支援技術 (AT)についての講演活動を日本各地で行っている。
また、多くの人に利用されている障害者支援技術情報満載HP「こころWEB」http://www.kokoroweb.org/では、「こころリソースブック」を提供。さらに中邑研中心として作られている同編集会は障害を持つ人々の自立を支援するテクノロジーとコミュニケーション技術の普及啓発を目的とした「ATACカンファレンス」を毎年開いている。

参加者の感想

  1. 体験談からの話は説得力があり話術の巧みさと合わせアット言う間の2時間、素晴らしい講演でした。氏の一層のご活躍を障害者の為にあらん事を!
  2. パワーポイント、ビデオ、携帯電話…と身近にあるものの機能を使いこなしての講演はあっという間でなかなか興味深かったです。日常、リハビリテーションに関わる者としては、「できないことをがんばるよりも(テクノロジーを用いて)すぐできちゃった方がいいでしょ」という発想・価値観にははっとさせられるところがありました。しかし、現実は皆が皆すぐにそういう風には考えられないですね。とにかくがんばって、機能面を病前と同じようにもどすんだ、とリハを続けていくうちにだんだん病気のことや自分のことがわかってきて…という展開になるんですけど。そういった過程にある人に「こんな方法もあるよ」と提示できたらいいな、と思いますし、そんな考え方をする人がリハビリの世界にいてもいいかな、と思います。
  3. 今、メールの入力が楽な携帯電話を失語症の方に勧めています。患者さんの家族も、そのことで世界が広がることや、もっと以前の仲間、これからの仲間が増えることを願っています。うまくいくかどうかはわかりませんが、失語症という障害にも(程度によりますが)使える手段となればよいなあ、なんて思って取り組んでいます。機械、テクノロジーってやっぱりかっこよくあってほしいですね。障害を持った子どもがCOOLな電動車いすに乗って、周りの子供がそれをうらやましがるような、そんな感覚を当たり前にもてるような日本になってほしい。
  4. 興味深く聞かせていただきました。結末が気になります。「自称、技術者のわたし」が、講義の中の「コーヒーが飲みたい・・・」の話の結末を聞きたくなりました。
    「こんな風になれば有意義になるのでは。。との思いでコーヒーを飲ませてくれるロボットが誕生したが、動作がぎこちなく、満足に飲ませてもらえなかった。近くにあったストローで試したところ、たいへん便利に使うことができ、高額を出して誕生したロボットよりも、超安価なストローに軍配が上がったんですね。」ここまでが内容だったと思います。
    私たち(私だけかも)機械設計者には悲しい部分もあります。 完成したロボットにも愛情を掛けて欲しいな。。って思いました。 「ストローの便利な部分」と「ロボットの改良したい部分」を 「より大勢の人達」で討論して次の課題を迎える時代が来ないのでしょうか?第2・第3のロボットが皆さんに愛される時代が来ることを切望しています。