特定非営利活動法人浜松NPOネットワークセンター

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障害のある方にとってパソコンって何だろう

読む、書く、聞く、話すなどのさまざまな活動において制限がある状態の人々にとって、パソコンによる情報獲得は、生活にどのような変化をもたらしているのでしょうか。そして、どのようなデジタルディバイド(情報格差)が存在しているのでしょうか。その是正のために必要な支援技術や、支援体制の現状と課題について、討論していただきました。

日時 2003年11月30日(日)13:30~15:30
場所 ザザシティ中央館5Fパレット

主催:特定非営利活動法人・浜松NPOネットワークセンター、しずおかパソコンボランティアねっと
共催:浜松市
協力:「障害のある人の情報処理教育と就労を考える びわ湖会議」
協議会 大阪市職業リハビリテーションセンター

パソボラ情報交換会レポート

しずおかパソコンボランティアネットワーク西部 平井明樹夫

長い名前だが、なに、当講座の最終回にあたり関係団体に参集願い、わっと情報交換を行ったものである。
お集まりいただいたのは本講座の受講生をはじめ、講座の主宰者である浜松NPOネットワークセンター、福祉のまちづくり市民ネットワーク、知的障害者余暇支援グループくらしえん、浜松盲人福祉連合会、視覚障害者情報アクセス支援グループCATS、そしてしずおかパソコンボランティアネットワーク である。さまざまな角度からパソコンの利用を議論できる専門の団体がそろったというわけだ。
さて、パソコンリーダー養成講座は、パソコンやIT機器を使って障害を持った方が生活の質を高め、または自立することを手伝える人材の育成講座である。その最終回にかような情報交換会を持つことは受講生のみならず諸団体自身の今後の活動においても大変有意義であったに違いない。テーマは「在宅障害者を支援するということ」である。2時間の討論をかいつまんでレポートする。

移動

在宅支援では「支援を受ける人」のケアは問題ないが、支援する人が障害者のこともある。家に無理なく入れるかどうか、という視点が必要。

知的障害と在宅支援

知的障害者の場合は、コミュニケーションの目的が多くパソコンを使うにあたってはその目的を見極めることがまず重要だ。

パソコン環境の問題

在宅支援では個別パソコン環境だ。たとえばCATSでは「結果を出す」ための事前確認は欠かさない。また二人一組(一人はITもう一人は視覚障害者)で支援訪問する体制だともいう。これは大きな示唆を含んでいる。

在宅支援での資源マネジメント

組織的に在宅支援をするための人・金・そして気持ちのマネジメントについて浜松NPOネットワークセンターでは、「ない力は外から借りよ」「支援費制度を引き寄せて組み合せよ」と言い切る。気持ちだけでは破綻してしまう厳しい現実もある。

他団体との連携

連携は大事だ。市民ネットワークではWeb上の仮想タウンで近距離コミュニケーション支援を試み、浜松盲人福祉連合会では介助の諸団体との連携が進んでいる。知的障害の場合は他の施設との接点の他、ジョブコーチ事業で企業とのかかわりも生まれている。就職という問題についてひとつのヒントがここにある。

最後に

行政や自治体にはパソコンのバージョンアップ、ヘルパーのサービス時間延長など言いたいことがたくさんあるが、制度が後手に回る側面は否めない。担当者が数年で異動してしまい知識や理解がなかなか深まらないことへの批判もあった。しかし各団体は前向きだ。そしてもちろん、講座受講生の方々がこれを機に新たな力と自信を得てともに活動に加わってくれることを大いに期待できる締めくくりであった。

参加団体紹介

  1. 浜松NPOネットワークセンター:当講座のようなパソコン支援から、環境問題まで幅広く社会に根ざした活動を支援している。
  2. 福祉のまちづくり市民ネットワーク:地域のバリアフリー度の調査やパソコンリサイクル事業などを手がける。
  3. 知的障害者余暇支援グループくらしえん:知的障害者の余暇活動の組織化を積極的に行い、活動の輪を広げている。
  4. 浜松盲人福祉連合会:積極的にパソコン教室を自主開催している。
  5. 視覚障害者情報アクセス支援グループCATS:視覚障害者を総合的に支援している。教室や在宅訪問支援も。
  6. しずおかパソコンボランティアネットワーク:障害者のパソコン環境を支援するネットワーク。在宅支援や独自教室も。