特定非営利活動法人浜松NPOネットワークセンター

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第2分科会 「今どき ボランティアのかたち」

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現在、東日本大震災のボランティアは減少しているが、多くの人が「寄付」という形で関わった。そして、支援の形についても多少なりとも考えたのではないでしょうか。
そこで、東日本大震災のボランティアとして貴重な体験をした学生グループ、支援を受ける側であると同時に、支援する側としての活動もしている障害のある方の経験談を事例紹介とし、ワールドカフェ方式で、「ボランティアされる」ことを自分ごととして考え、これからのボランティアの形について模索しました。
参加者全員の活発な意見交換を促すために、ワールド・カフェ形式をとり、最後に、阪神大震災以降、精力的な活動を展開するNPO代表から、実践から見えたことについてお話をうかがいました。参加人数は35名でした。


事例紹介・話題提供

  1. 大薗 政伍 氏、大沢 明恵 氏、大前 美穂 氏 (NPOスポアートサポートとうかい、大学生)
    東日本大震災を受け、復興支援市民活動ネットワーク宮城の代表を浜松に招いて講演会を開催したことを機に団体を立ち上げ、浜松で被災者支援を継続して行っている学生団体。 
     2011年7月に実施した、東北の被災者約30名を招いた8日間の「心の耕しツアー」を中心とした事例紹介。開催前日まで参加者が1名だったことや、コアスタッフに仕事が集中しすぎてしまったことなどの失敗点や、開催後に参加者が支援する側の人になったことなどの成功点を語った。
  2. 中王子みのり 氏 (「水俣」を子どもたちに伝えるネットワーク)
    支援される側であり、支援する立場も経験したことのある中王子氏は、日頃受ける支援についてウォンツとニーズの違いを焦点に語った。車いすに乗っているだけで過剰な支援を受ける事に対して、支援される側の生の声を聞くことができた。

ワールドカフェ

  1. テーマ 「東海地震が起きた時、自分たちはどんなボランティア支援をされたいだろうか?」
    二つの事例紹介を受け、ボランティア支援を受ける立場にたって自分事として考える事で、今必要なボランティアを模索することを目的にワールド・カフェ形式で情報・意見交換を行いました。
     支援される側になったことがないほとんどの人にとって、最初は難しいテーマであったが、どんな支援をしてもらいたいかという話の前に、社会福祉協議会などの組織が緊急時の対応を今から考えているのだろうか、というところから、今実際やっている写真洗浄ボランティアに、自分の写真や自分の好きな場所の写真も同封して送ったらどうか、などの具体的なアイデアも飛び出しました。「してあげる」という意識や、自己満足のボランティアは必要ないのでは、という意見が多数上がりました。

総括

  1. 中村順子 氏 (NPO法人 コミュニティ・サポートセンター神戸 理事長)

     フォーラム全体を見渡して、午前中の内橋克人氏の講演内容に触れながら、一日のまとめとなるように総括してくださいました。
     内橋氏の「救援と糾弾」が必要であり、独りよがりになってはいけないという話と、この分科会「今どき ボランティアのかたち」であがった話とを結び付け、内橋氏の話への理解がより深まり、他の二つの分科会、第一分科会「寄付」、第三分科会「企業とのコラボ」また、午前の調査報告で紹介したプロボノも一つのボランティアの形として提示し、参加者にとって、このフォーラムの意義を再認識させられるような内容でした。
     ボランティアに関しては、やっはりマッチングの重要性の話があがり、中間支援団体がコーディネート機能を持たないといけないということと、「ボランティア合意書」というものをつくり、明確な合意が必要だと言う話に及びました。
     住んでいる地域を越えて行けるということがNPOの特徴であり、崩れてしまったコミュニティを再構築することがNPOの大きな役割だとまとめられました。

  2. アンケート結果 回収:24枚(回収率68.5%)

     8割以上が何らかの社会的活動の経験者であることは第1分科会と同様でしたが、年代や職業にはばらつきがありました。60代が3割で、30代と50代が2割弱の同率、20代と40代も1割強で同率、少数の70代以上と10代が続きました。公務員4名(17%)、大学生3名(13%)は、他の分科会では見られない比率の高さで、全員が市民活動の実践者である点は興味深いものでした。分科会の内容については、とても参考になった18名(75%)・少し参考になった6名(25%)と高い評価を得ました。