特定非営利活動法人浜松NPOネットワークセンター

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第3分科会 「企業とNPOのうれしいコラボ」

分科会3全体の様子-300x225

異なるセクターが連携して地域の課題解決への取り組みが行われることは意義のあるものとされています。さらに、企業とNPOとの協働は、互いの手法や技術、ネットワークなどを持ち寄ることの効果が期待されています。また、多くの企業にとって、社会貢献活動はもはや避けて通れない情勢にもなっていますが、成果をあげる進め方を模索している組織も少なからずあるようです。
企業とNPOが協働した事例を報告し、協働をすすめる意義とその効果を考える機会とし、。また、これから協働を予定している企業や団体、現在苦労している実務担当者などに、元気に推し進めていくためのなんらかの足掛かりを提案するために開かれた分科会です。参加人数は69名でした。


事例紹介・話題提供

  1. コーデイネーター 河井 孝仁 氏 (東海大学 教授)
  2. 鈴木 恵子 氏 (NPO法人 魅惑的倶楽部 理事長)

    マイノリティ支援をしているNPO法人として3つの事例紹介がありました。知的障害児や障害者の余暇提供の事業に、浜松市内のスターバックスコーヒーから飲料提供だけでなくイベントに終始参加して交流し相互理解となっている事例と、障害者の成人式の開催に株式会社呉竹荘から会場、記念品、写真撮影の提供、全従業員のサポートを受けてイベントを毎年成功させている事例、及びHIVやエイズ患者を支援する事業に対して社団法人オートレース選手会と効果的に予防をよびかけている事例を紹介してくれました。

  3. パネリスト 松良 宗夫 氏 (株式会社 三晃社 取締役 営業本部副本部長)
    企業側として、名古屋市内の広告会社が地元のNPOと実践した例の紹介がありました。新しい価値観が生まれている中で広告会社ができることとして始めた都会での養蜂事業ですが、緑化や花壇作りに注力していたNPO法人と連携してCOP10への出展を果たし、地元産のハチミツを地元の菓子店で商品化して地域の店舗での販売も成功させた事例を紹介してくれました。
  4. パネリスト 山本 拓己 氏 (株式会社 OKUTA 代表取締役社長)、高橋 優子 氏 (NPO法人 生活工房つばさ・游 理事長)
    NPO企業双方から同一のプロジェクトについて埼玉での実践例の紹介がありました。住宅リフォーム会社の山本氏が有機農業の支援と無農薬有機米を社員に提供する目的で地元農家グループとつながるために、高橋氏が仲介をとり相互理解に重要な役割を果たした事例です。

協働の考え方について

コーディネーターの河井氏から、協働のコンセプトとして、課題解決のための現場(バトルフィールド)と、その現場で、自分たちの弱みを相互で補完できる相手をみつけることで協働が成り立つという考え方の提示がありました。


パネルディスカッション

会場から紙面での質問やコメントを集め、それを元にしたディスカッションをおこないました。
 会場からの質問(抜粋)は以下のようなものでした。

  1. 後継者についてどのようにお考えですか。事業展開していく上で、その点も含めて育成も考えていらっしゃいますか。
  2. 企業とNPOの人が気軽に交流できる場、接点が生まれる場づくりなどの例はありますか。また今後NPOとどのようなつながりをイメージしていますか。
  3. 企業の方にとって困りごとはなんですか
  4. これから企業はこうなってほしいなど企業にどのような期待がありますか。
  5. 会社として新しいことを始めるときに、どうやって社内の合意形成をしたのでしょうか。このプロジェクトを初めに思いついたのは誰で、それをどのように会社規模に広げたのでしょう。実際にアイデアがあっても、組織で実現するのは一社員にとっては難しいと感じているのでヒントをお願いします。
  6. (NPOへ)活動の始まりは、資金面では個人財産の持ち出しをされたのですか。そうであれば時間提供と持ち出しをされてまで取り組もうとされた元々のきっかけ(動機)は何であったのでしょうか。

ディスカッションのポイント  byコーデイネーター 河井 孝仁 氏

  1. 自身のノウハウや技術の不足部分を認識し、事業を実施するにあたってそれを補完できる相手を探すことが重要である。
  2. NPOにとってはビジネススキル、企業にとっては地域の現場やネットワークなどが得られる機会であり、組織やスタッフの育ちあいの場となっている。
  3. NPOから企業に対して「協働が投資になる」というアピールをすることで企業の関心を得ることも必要。
  4. NPOには、得意分野の明確化し自主性をもってマネージメントする力が求められており、志をもって実践することが重要である。
  5. 組織内で伝えることが重要で、企業にとっては社員を巻き込んでいくこと(インナーコミュニケーション)が大きな力となる。
  6. 組織内部や社会でも、実績を評価し応援し合う姿勢が必要であり、また持続可能な活動(団体や事業、ワークスタイルの継続)が可能となる。

アンケート結果 回収:31枚(回収率44.9%)

50代の2割強を筆頭に60代、40代、30代が続き、10~20代がほぼ1割、最少が70代以上と各年代の頭数が揃っているのは他の分科会にはない特徴がありました。また、会社員・自営が4割、NPOなどの団体職員を含む「その他」が3割とテーマに直結する職業が目立つ一方、何らかの社会活動歴を持つ人は6割にとどまりました。テーマとゲストスピーカーの顔ぶれが、一般を含む広範な立場の人々の関心を集めたようで、参加人数も分科会の中では最も多いものでした。内容については、とても参考になった22名(71%)・少し参考になった26名(29%)で、満足度はかなり高かったとみられます。

★感想(一部抜粋)

  1. 将来自分がNPO法人にたずさわった時に同じような問題にぶつかると思いますので、その参考になりました。NPO法人も哲学―ビジョンを持ち人材育成に力を入れる事が大切だと再確認出来ました。
  2. 普段触れることのない企業の方と触れることができ、とても楽しかったです。こうしてどんどん企業とNPOのご縁づくりが広がるといいですね!
  3. 24年度の展開に悩んでいたがヒントがたくさんありました。とても充実した1日でした。ありがとうございました。
  4. 強み弱みを補完し合う所に成り立つことがよく理解できた。
  5. 企業もNPOもミッションをきちんと心に置いて活動を進める事が大切と感じた。企業とコラボするには企業をよく研究することが必要と感じ学びました。
  6. 本日取り上げた問題領域以外にNPOが活動すべき問題は無限大にあるハズ。今後別問題を取り上げてほしい。
  7. 定期的に企業NPO団体が集まれる場を作ってほしい。そこから何か生まれるのでは・・・お茶のみ場スタイルであると良いと思います。今、あるとしたら市民レベルまで情報がいきとどいていないのが、現状かと。