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市民原案ができるまで物語(6)

こんな安間川だったらいいな

2001report-11

第2回 住民説明&交流の会

A:これが第2回住民説明&交流の会です。

B:今回はどういうことが目的だったのですか?

A:安間川の望ましい未来像を描くことです。

:なるほど。昔の川の様子や現在気になること、これからの利用法や川との楽つきあい方についてワークショップを開いたのですね。

A:この時点で皆さんの安間川に対する認識が明らかに変わり始めていました。

B:安間川って生きているんですねえ。湧き水があって希少植物が育つ素晴らしい川ですね。

A:その通り。”地域の厄介者”が気がついたらいつの間にか”ふるさとの宝”になっていたという声が聞かれました。戦時中には食糧増産のためにもっこを担いで住民が堤防を築いたんだそうですよ。爆撃があるとワーッと逃げて、また引き返して作業して。

B:そんな歴史があるんですか。

A:もっと昔は熾烈な水争いがあって、村を守るために時の庄屋さんが打ち首になっているんですよ。

B:時代の要請にしたがって安間川はいろんな役割を果たしてきたんですね。そんな、ふるさとの川をぜひ住民の力で甦らせたいですね。

2001report-12

コンセンサス会議

A:住民の意見を取りまとめ、市民原案を作ったのがこのコンセンサス会議です。

B:出席者はどういう方たちですか?

A:ヒアリングの過程で出会った地域のさまざまな立場の方々、農業・子育て支援・生活学校・自治会などから、この人と思われる方を14名すべてこちらで人選させていただきました。

B:他には?

A:県の土木事務所はもとより、浜松市河川課・下水道課・公園建設課も含めて実に12回、時には夜10時近くまで協議を繰り返しました。

B:行政間の垣根が取り払われて、あらゆる情報が一つのテーブルに載ったことになるんですね。視察にも出かけているんですか。

A:はい、安間川の要所と多目的遊水地の実例を1回ずつ見に行きました。

B:現場を見ることは大事ですね。それで、何か成果はありましたか?

A:アドバイザーをお招きしてお話を伺ったことがあります。そうしたら、既に委員の中で協議していたことがそのお話の内容とほとんど同じレベルに達していたことがわかったんですよ。

B:的確な情報と学ぶ機会があれば、市民も専門家と同様の結論にたどり着けるってことですね。

A:浸水問題については短期的、中・長期的対策を提案しました。