特定非営利活動法人浜松NPOネットワークセンター

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2016年度

第3弾 「NPOで働く」座談会

日時:2017年1月31日(火)19:00~21:00
参加者:42名(うち5名Skype)

座談会のねらい

今、NPO法人などの非営利組織で給与をもらって働く人が増えています。企業でも公務員でもない「NPO=非営利組織」で働くという選択肢について関心が高まる一方で、好きな仕事をしているのだから無給や清貧で当然と思われていたり、まだまだ世間の誤解も多いのが現実。
創業者や代表の話はあちこちで聞いても、雇用されているスタッフの生の声はなかなか見えにくいので、NPOで働くことに関心のある人、学生、社会人を対象に、NPOで働く20~30代前半の若手スタッフに、そのきっかけ、仕事内容、大変さ、やりがい、将来展望について、ざっくばらんに本音を聞く座談会を企画しました。

登壇者

■ 話し手

  1. 飲食業から福祉の現場へ、華麗?な転職
       宮本賢介さん(NPO法人六星 ウイズ半田)
  2. 卒論がきっかけ?!新卒1年目で、NPOへ
       加藤真知子さん(NPO法人魅惑的倶楽部)
  3. 利用者からスタッフへ、立場が逆転!
       池上千絵さん(NPO法人ドリームフィールド)
  4. 複数のNPOで働く、事務方のスペシャリスト
       森建輔さん(一般社団法人SR連携プラットフォーム)

■ 聞き手

  1. ボランティアから事務局長へ、流転のNPO人生
       小林芽里(NPO法人浜松NPOネットワークセンター)

座談会で話したこと

座談会の内容は、N-Pocketブログ「既存の価値観にとらわれない働き方~『NPOで働く 座談会』レポート」をご覧ください。

 

■ 話し手に事前に聞いておいたこと

  1. 最終学歴(学んだこと)
  2. 現在に至るまでの職歴
  3. NPOで働くようになったきっかけ
  4. NPOに入ってびっくりしたこと!
  5. 大変だ~!と思うこと
  6. やりがいを感じること
  7. 年収はいくらぐらい?
  8. 今後の見通し、展望
  9. NPOで働くことで、家族に言われたことは?
  10. 気分転換にすることは?

■ 多様なきっかけ、多様な働き方

4名の話し手は、一般企業に就職したけれど仕事が合わなくて転職が2名、結婚・転居に伴う転職でNPOに就職した1名、初めての就職がNPO 1名と、職歴・転機は様々。で、福祉の仕事を探したらたまたまNPO法人だった、卒論で取材したNPOから声かけられた、一緒に起業した代表が亡くなって団体を引き継いだ、不登校でNPOのフリースクールに通ってたらスタッフにスカウト、とNPOに就職したきっかけも実に多様。複数の非営利団体で事務方を担っているという、名古屋の森さんの働き方も関心を持たれていました。

一口にNPOと言っても、規模や体制、考え方によって、働く環境もかなり違うし、企業と変わらない体制や給料のところもあるとは思います。ただ、NPO法人の歴史はまだ20年弱と浅く、働く環境が整備されていなくて、それが却って創造的に働くことができる環境になっていたり、ルールがなくて苦労するケースもあるかと思います。4人4様の話が「NPOの多様性」を表していたとも言えるでしょう。

参加者の感想

参加者は、NPO関係者15、大学生・大学職員8、企業・自営5、行政2、その他・不明12 で、若い人や福祉関係の人が多かったのが特徴です。質疑も活発で、終了後も話し手と直接話をしたり、熱気の残る会場となりました。

  1. NPOも民間企業も課題はあるし、どちらが良いというわけではなく、「自分に合う仕事、環境、働き方」を見つけられることが、自分や家族にとってハッピーなんだなと感じた。私は仕事を通して、社会にどんな働きかけができるかな、と感じながら、ワクワクお話を聞いていました。
  2. 素敵な機会をありがとうございました。登壇者はみんな自分にマッチングした素敵な職場にめぐりあった!ということ、その選択肢の一つにNPO法人が入ることに、「驚き」ではなく「喜び」を隠せません。
  3. 働き方、生き方、地域や若い人たちと考え続けたい。勉強不足ですが、また学ぶ機会によろしくお願いします!

「NPOで働く」今後の展開について

■ NPOスタッフの互助組織

浜松では、まだNPOスタッフ自体が少なく、今回の座談会で自団体以外の同じ立場の人と初めて話した、という人もいました。愛知では20~40代の若手~中堅スタッフの互助組織「東大手の会」で自主勉強会や交流会を行っているという話をきいて、「浜松でもつくりたい!」「じゃあやりましょう!」という話も盛り上がっていました。近いうちに、浜松もNPOスタッフの集まりができるかもしれません。

■ NPOで働く、取材を受けました

大阪ボランティア協会が発行する市民活動総合情報誌「ウォロ」の「NPOで働く」特集に取材されました。NPOで働く若手スタッフの思いや、NPOの労働環境の問題提起について掲載される予定です。