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公開質問状の回答 鈴木滋芳議員

1.太田川の水質について

取水点の環境により水質の悪化を心配されているが、現計画の取水点は、工場などの排水が多く流入する睦実川、小藪川の合流点より上流であり、尚且つ、建設費や運営費こおける経済効率により現地点、円田地区に決定されたと認識しています。
クリプトスプリジウムなども、精密膜ろ過装置、細砂ろ過装置など、コストの問題もありますが、いずれかのろ過装置によって処理はできます。太田川の原水については水道法の水質基準を十分満たすものとして、県も取水計画をしたものと確信しております。今後は、県企業局に対しましても、常に安全でおいしい水の供給をお願いしていきたいと思っています。
また、平成16年から始められた、森町の下水整備事業の早期完成を促し、合わせて、上流の森林の整備をすることで、水源涵養に努め、少しでもきれいな原水にしていくよう考えています。

2.井戸水源の確保について

井戸水については、周囲の開発など、環境の変化により、涸れてしまうもの、水質の変化してしまうもの、時には地震によっても、いわゆる水道(みずみち)が変化すると、まったく出なくなったりして、不安定であるのは事実だと思いますし、現実に水質基準を超えているものもあります。今あるものを計画的に減らすということはないが、水質や湧水量の変化によっては、使用できなくなるところも出てくる可能性はあると思います。
毎年、浜松市の防災モデル地区の訓練には、消防訓練やトリアージ、医療関係訓練のほかに、ライフラインの復旧訓練もあり、水道、ガス、電話、緊急物資搬送などの訓練が実施されています。水道部も手際よく配管を修繕して通水するが、実際に広範囲になると、なかなか大変なものだと思います。そんな防災の観点から、市上下水道部は、水質の問題で簡易水道から市水道に移行して使わなくなった井戸を管理して、トイレや消化用の非常用水源とし、これを確保管理しています。

3.コストについて

人口推計に基づく水の予想最大使用量について、使用するデータ一によって過大に示しているのではないかとの指摘のようですが、各市町村のそれぞれの一日最大量を合計して予測するのは当然のことで、さらには、ある程度の余裕がなければいけないと思っています。人口推計も平成12年の国調のものよりさらに現実に近い平成15年末の住民基礎台帳により推計されているのでこれも当然だと思っています。

受水する水価の問題ですが、使用する側としては高いより安いほうがいいに決まっているが、長期に亘り、安全で安定した水を供給するために定期的な施設の改修等の費用もしっかりと積算して決めていただきたいと思っています。
基本的な考えとして太田川ダムは、合併後の新市において、予想をさらに上回るほどの人口増になるほどの魅力ある街づくりをするためにも、十分な水の確保と、特に中遠地域の防災の側面からも大変重要な役割を持つものであり、その地域の人たちのためにも、自分勝手なことばかり言うのではなく大きな観点からこれに協力をしていくべきであり、そして、水を飲む私たちは、子、孫の代までも、安全な水のために継続的に水質・水価について、しっかりとLた監視を続けていかなくてはならないと思っています。