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公開質問状の回答 内田幸博議員

水需要再予測結果について(太田川の課題)

今回の課題は、本市が平成17年7月1日に12市町村の合併並びに2年後に政令市の移行に伴い、本市の将来を見据えた上で水需要の再検討を浜松市役所上下水道部が提示した結果、ネットワーク「安全な水を子供たちに」の皆さんとの見解に大きな隔たりがあり、議会に於いても建設委員会を中心に多いに議論を重ね今日に至っております。

私は、水資源は都市が経済活動や市民生活を営んでいく上でもっとも重要な事項であると考えております。
たとえば、渇水期において節水制限を行う報道を見ると、必ず経済活動・市民生活への影響が報道されています。本市に於いては今日まで大きな節水制限も無く安心して生活できているのも安定した水源確保が出来ているからだと感謝しております。

また、今回合併で市域面積も大きくなり、都市部・海湖水・森林部と分れそれぞれの地域特性を活かした経済活動・自然環境を守りながら活かす経済活動(バイオマス)・新技術産業(完全無農薬野菜における水耕栽培)等の源は全て水であり、水が豊富であればこそ将来の色々な展望が開けて来るし、逆に豊富な水を活用して新たな政策実行を積極的に行ない経済発展儲につながるように努力をしなければ成らないとも考えております。

しかし、我々が必要としている水が安心して使えるよう絶えず監視し、安心した水を提供する事は行政の責任であるのは当然であります。
また、水価については低額であればそれにこした事はないが、提供する県企業局の運営上をも停まえて今後もっと価格を下げる努力をお願いする次第であります。そして、昔から水利権については色々と議論がありましたが、今の時代ですのでもっと流動的に扱えるよう配慮する事が重要とも考えます。

以上の観点から以下の点について考え方を述べます。

1.水質について

県企業局の水質検査とネットワークの水質検査に大きな隔たりがあった為、市議会建設委員会を通して市当局が独自で行う水質検査を実施するよう働きかけ、市当局において現段階で3回の水質検査を実施した結果、天竜川と比較して問題なしとの判断であります。
しかし、水の安全確保のために市当局や県企業局に対しては検査体制や水の安全対策を徹底するよう働きかけて参ります。また、太田川の取水口の位置については森町から下流に設けられており、いくら安全と言われて気持ちの良い位置ではないが、森町の下水道整備が完了すれば解決する為県に早急に実現できるよう強く要望していきます。

2、水価について

今回、中遠系・湖北・湖西系・太田川系を一つにして遠州広域水道として45円/立方メートルとして提案してまいりましたが、今後はより一層の企業努力を行い低額料金を導くよう要望してまいります。

3、水利権と水の配分について

天竜川については水利権が設定されその配分は、農業用水ー工業用水・飲料水とに区別され農水省にその権限がありますが、その配分については大変厳しく制限されておりこの領域を流動的に活用するには、行政府の柔軟な対応が必要とされますが現段階では、大変難しい課題であります。
その理由としては、もともと水利権は農業振興の上に成り立ち過去に莫大な農業投資により、都市基盤盤傭を実施してきた経緯のため変更がしにくい状態にあります。
しかし、現代社会は都市環境も大きく変わった状況であるので水利権の流動性については肝要に使えるように県を通して国に訴えていかなければならない事と考えております。

4.水縦横と井戸水と水源確保について

水需要予測の考え方については、市当局が算定した考え方は安定給水条件を最大限に考え期別水利権や渇水時における対応を考慮したものでありますが、それぞれの立場で考えれば見解の違いが伺える事項であります。
しかし、行政にとって住民に安定給水をする事は行政の責務であることを考えれば行政の考え方に賛同します。
また、井戸水については緊急用の対策として活用できる整備は必要と考えますが、地下水に大きく依存すれ地盤沈下・渇水化・一部では塩水化等の環境問題を招きかねないと考えます。
そして、水源確保については地下水への依存を軽減し、河川水の活用を考え、地下水資源として保存すれば将来に渡って水源の確保が出来ると考えます。

以上のような考え方をしておりますが、今回の課題は最終的には治水事業と安定給水の為の水源確保との問題解決の為、過去の自治体・議会が緒論を出して事業執行を実施して事業も50%の進捗率であり、水需要については今後の経済活動を行う上に於いても豊富な水の確保が出来ている事は都市にとって大変重要な事と考え、この課題については賛成してまいりたいと考えております。