特定非営利活動法人浜松NPOネットワークセンター

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ITによるコミュニケーション支援「静岡県西部障害者マルチメディア情報センター(オアシス)」

平成26年度(2015/3/31)を持ちまして「静岡県西部障害者マルチメディア情報センター」の事業受託は終了しました。

14年間続けてきた県の事業から撤退するわけ(その1)
14年間続けてきた県の事業から撤退するわけ(その2)

多様な人々の社会参画・就労支援を促進

静岡県西部障害者マルチメディア情報センター

静岡県西部障害者マルチメディア情報センター

パソコンは、障害をもった人々にとって多くのハンディキャップを超える可能性をもたらしました。例えば、視覚障害者は、スクリーンリーダーなどの音声出力ソフトや光学文字認識技術(OCR)により、目で読み取る文字(墨字)でかかれた情報を自由に獲得できるようになりました。

言葉を話すことが困難な方、上肢の障害のために文字を書くことができない肢体不自由の方にとってもコミュニケーションツールとしてパソコンは多大な可能性を持っています。

N-Pocketは2001年11月に開設 された静岡県西部障害者マルチメディア情報センターの管理運営事業を静岡県より受託し、毎年の事業内容による公開入札(初年度随意契約)を経て現在に至っていますが、N-Pocketの各種自主事業とつなげて、より本質的にニーズに応えることができるような体制を組んで運営していました。

特別でない場所に設置されていることの大きな意味

ザザシティ中央館4階にあるセンター(愛称:ICTバリアフリーオアシス)

ザザシティ中央館4階にあるセンター(愛称:ICTバリアフリーオアシス)

マルチメディア情報センターは、当初(~2013年3月まで)鍛冶町にあるザザシティ浜松中央館5階の西部地域交流プラザ・パレットの一角に設けられていました。複合施設であるザザシティ浜松中央館内にある、市民活動支援センターの一角に設けられたことの意味は大きく、従来のように障害者のための特別な場所でないことが幸いし、多様な人が交流する場となっていました。2013年4月に同じ建物内の4階に移転。愛称「ICTバリアフリーオアシス」という看板が目印です。

専門的な技術をもったスタッフが対応

専門的な技術をもったスタッフが対応

当事者のみならず、IT関連の機器・ソフト開発者、障害者の就労をすすめる企業の方にぜひご利用になっていただきたい施設です。

MMCの事業一覧

機器の体験と情報提供

センター来訪者に視覚・聴覚・肢体などに障害のある方々にとって配慮されたパソコン機器によって、様々なアプリケーションソフトやインターネットなどを楽しんでいただいたり、それらにかかわる情報提供を行っています。


おしゃべりするパソコンでウェブ環境改善啓発活動

小・中学校総合学習体験の場として、またNPO・企業・福祉関係者に特におしゃべりするパソコンによるウェブ体験をしていただき、情報のユニバーサルデザインを考えていただいています。


障害のある人及び支援する人たちのためのパソコン講習

1) 障害児(者)在宅パソコン講座

自宅でメールやインターネットの操作技術を習得できる講習会です。ヘルパーや作業療法士の支援もあり、安心してうけることができる講座です。常時申し込みを受け付けています。

2) 静岡県西部障害者パソコンボランティア特別研修

障害のある方のパソコン習得を支援したいと思っているボランティアのために行われるもので、毎年合計15時間にわたる連続講座となります。

3) 市民団体による自主講座実施

しずおかパソコンボランティアねっと浜松市視覚障害者福祉協会、知的障害児(者)の余暇支援グループくらしえん等が講座を開いています。センターでパソコン講座を開きたい団体はセンターまでお問い合わせ下さい。但し、営利事業は除外されます。

4)常駐スタッフによるミニ講座

常駐スタッフによる支援をうけながら、パソコン操作をおぼえることができます。但し、この講座はセンターへの来訪者が多いときは行われないことがあります。予約を入れてくださることによって、多少優先されることがありますので、希望の方はセンターまでお問い合わせ下さい。


パソコンをつかった就労支援

1)在宅就業支援「ぽけっと工房」の拠点として活用

2001年開所当時から2005年度まで、冬期に40時間にわたる静岡県障害児(者)就労支援パソコン講習を毎年実施してきましたが、ステップアップして、2006年度から新しく在宅就業を支援する事業(「ぽけっと工房」)に代わりました。その工房作業をすすめるため、情報のユニバーサルデザイン学習拠点としてワーカーの皆さんが利用されています。

2)障害のある人の就労に必要なIT支援策の情報提供

N-Pocketが行っている障害者の就労支援者ジョブコーチが、企業や障害のある当事者に対しMMCの展示機器を利用し、実際に体験していただきながら、IT機器を使った支援策を提供しています。


点字プリンター貸し出し

地域の点訳ボランティア団体等がセンターに設置されている点訳関係ソフト(エクストラ、ウィンベス、ヨメールなど)とプリンター(BASIC-D)を利用しています。利用希望の方はセンターにお問い合わせ下さい。