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2018

こどもと遊ぶ実践塾 2018

身近な場所で、できる範囲で、遊びの実践をしてみる人を増やしたい。子どもが安心して自由にのびのびと遊べるプレーパークのような「場所」をつくる人材を、5日間の座学と実践で養成しました。
大人も子どもも、誰もが一緒に楽しめる「遊び」を通して、住んでいる人がつながる場、お互いさまで育ち合う地域になるように。子どもの「やってみたい」を引き出し、より豊かに「遊ぶ」ことができるような場づくり、見守る、人と人とをつなぐ等々、環境を整えていく方法を仲間づくりしながら一緒に学びました。(平成30年度 浜松市南区地域力向上事業 次世代プレーリーダー養成講座等開催業務)

場所:浜松市南区役所
対象:子育て中の人、子どもの遊びの場をつくりたい人、南区のまちづくりに関心のある人
参加者:実人数 131名(大人94名、子ども37名)
  1日目 60名、2日目 18名、3日目 29名、4日目 76名、5日目 13名

1日目 2018年9月30日(土)10:00~14:00

1.公開講座「こどもの脳力・生きる力をはぐくむために」

講師:高山静子さん(東洋大学准教授)
「遊びの意義と大人の役割」と題し、子どもの発達に必要なこと、これからの時代に必要な力量を知る、親にできることなどについて講演いただいた。

2.ランチ交流会

受講者交流のためランチを食べながら、各自自己紹介

3.仲間づくりワークショップ

居住地区ごとに分かれて講座の感想を述べたり、現在の子どもの実態情報交換などによって互いに繋がるきっかけづくりをした。

2日目 2018年10月7日(日)10:00~14:30

1.「南区を知る ~リヴィングライブラリーの手法を使って~」

「語る本」(南区住民)となった一人が入った小グループで、直接的に「語る本」から話を聞いた後、質疑応答を重ねたので個々の興味関心を深めることができた。「語る本」は以下の5名だが、参加者は事前にこのうちの3名を選んで話を聞いた。

  1. 手塚海司さん「へ~!ほ~!南区の歴史を知ったら、南区がもっと好きになる」
  2. 岡本眞理さん「みんなの知らない可美村」
  3. 露木里江子さん「飯田今昔物語」
  4. 國井良子さん「情報の宝探し」
  5. 清水浩利さん「ミニはまうみ博物館」

2.「地域の【居場所】×【遊び】を知る」

活動を始めたきっかけや活動内容などの基本情報を一覧にした資料を配布し、4名の活動実践者に登壇していただき、実際の活動の面白みや課題等を共有することができた。

  1. 小暮麻弥さん(時まちカフェ)
  2. ロビンス小依さん(放課後まち歩き)
  3. 木俣雅代さん(あそばんび)
  4. 松井玲子さん(おたがいさま食堂)

3日目 2018年10月20日(土)10:00~14:30

1.公開講座「こどもの遊びから見えること」

講師:塚本岳さん(名古屋市緑児童館館長)
「自分の責任で自由に遊ぶ・ケガと弁当は自分持ち」のコンセプトで遊ぶことが何を生み出すのか、同時に発生する危険・リスク(子どもが体験するべき挑戦)とハザード(子どもには予知できない危険)について講演いただいた。

2.ワークショップ「遊びってなんだろう」

講師:塚本岳さん
11/3の実践に向け、遊び場となるロビー、駐車場、遊水池用空き地の三か所を見た後、主に担当したい場所別のグループに分かれ、大人として何ができるか話し合った。

4日目 2018年11月3日(土祝)10:00~15:00

1.みんなであそぼう(遊びの実践)

プレーリーダー:塚本岳さん、木俣雅代さん、稲津達義さん
講座受講生を中心に参加する子どもたちを募集し、1歳から小学6年までの37名が思い思いの場所で遊んだ。プレーリーダー3名及びエヌポケットスタッフ4名が遊び場3か所を分担していたが、受講生は、①一緒に遊びの場を作り楽しむ場、②こどもの創造性を尊重する場、③大人は何を見守るか学ぶ場と認識し、遊びの場をそれぞれが持ち寄ってつくることができた。

駐車場
駐車場では、独楽、チョークでお絵描き、ライン引きなどで遊んだ。チョーク消しなどデッキブラシを使った片付けもお気に入りの遊びとなった。七輪もあったため、飴づくりやビー玉焼きなどが人気だった。
遊水池
遊水池用空き地では、段ボールを使って基地を作ったり、滑りっこをしたり、チャンバラ、落とし穴作りなどしていた。
ホール
ホールでは、新聞紙紙片の山に潜ったり、飛び込んだり、一番人気の遊びとなった。大きな窓に水性マジックでお絵描きも楽しんだ。

2.みんなで振り返り

参加者全員が集まり、プレーリーダーから今回の遊びの場をどう日常に落とし込んでいくか問いかけがあった。

5日目 2018年11月24日(土)13:00~16:00

1.グループワーク 「リスクとハザードを考える」

4日目の実践の様子を映像で見ながらヒヤリハット(リスクとハザード)についてグループで話し合い、共有するために発表をした。

発表
リスクとハザードについて発表

2.情報提供 「遊びの場づくり はじめの一歩」

活動を始めるときに大切にしたいことや遊びの場を運営するために有益な情報(会場、火を使う場合、保険、SNS、資金調達・地域力向上事業助成等)について情報提供した。

3.グループワーク「私のこうなったらいいなを伝える」

自分のアイディアをワークシートを使って文章化し、人に伝えてみる。その内容についてグループ内で意見交換した。また講座全体について感想を述べてもらった。