特定非営利活動法人浜松NPOネットワークセンター

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2016


みんなで南区地域診断!

浜松市南区地域力向上事業 まちづくり『人財』育成プログラムとして、「みんなで南区地域診断」を行いました。
まず、南区在住の4名を本事業の実行委員会委員として依頼し、3回の委員会において南区の子育てに関わる現状や課題について意見交換。そこでの意見やアイディアをもとに、講演会や地域診断についての広報先を検討し、あわせて南区の子育て情報をもったキーパーソンにヒアリングを行って、地域診断の方向性を見出していきました。

子育て世代のまちづくり講演会 「ムーブメントは小さな一歩から!」

講師:吉岡マコ(NPO法人マドレボニータ 代表)
日時:2017年2月5日(日)10:00~12:00
場所:浜松市白脇協働センター ホール
参加者:60名
レポート:「ムーブメントは小さな一歩から」

「子育てがしにくい」ことを自分のせいと一人で抱え込まないで、社会で共有していきたい問題として外に声をだし、仲間たちと一緒に動くことで暮らしやすい街づくりにつながっていく。その実践者である吉岡マコさんのお話をきくことによって、親になったからこそ見えてくるまちのハード・ソフト環境についての課題、実際にそれを見つけた当事者として課題解決をはかっていくために何ができるか考える機会となりました。

子育てしやすいまちづくりワークショップ 「みんなで南区地域診断!」

日時:2017年2月12日(日)10:00~12:00
場所:浜松市南区役所 大会議室
参加者:21名
レポート:子育てしやすいまちづくり「みんなで南区地域診断!」

グループを「芳川・河輪」「飯田・芳川」「五島・河輪」「可美・新橋」の4つに分け、それぞれ地域の拡大した地図を囲み、子育ての、特に子どもの居場所に関わる社会資源がどこにどのようにあるかについて、参加者で情報や意見の交換をしました。
まず、地図上の色枠の説明(小中学校、幼稚園・保育園・子ども園、子育て広場、バス道路)し、次に公園、神社・お寺、子どもが行く店、協働センターや公会堂、子どもだけで遊びに行く場所、保護者として子どもを連れて行く場所、浜松まつり、バスの利用などをテーマに、参加者がそれぞれ持つ情報を提供しあい、課題や希望・要望、そのためにどうすることが必要かなど意見交換をしました。

グループ1 芳川・河輪チーム

メンバー 30~40代:2名 50代:1名 60代~:2名 (女性3名、男性2名)
・住宅地もあり、畑や田んぼも多い地域。
・芳川河輪地区で生まれ育った方達で、自分が子どもの頃からの情報を、持ち合わせている。
・子どもの頃にあった文房具屋さん、駄菓子屋さん、お好み焼き屋さん、本屋さんなどが、子どもの頃に行き来していたほとんどのお店がなくなっている。
・下江、御給辺りには、用水路があり、ザリガニやフナも捕ることができるが、フェンスや囲いができて、用水路に入りにくくなってしまっている。
・図書館は、子どもだけで利用している様子。
・校区が広く、家に遊びに来る子どもを、車で送り迎えする。
・バス路線が少ないから、ほとんどバスは使わず、親が、車で送迎することが多い。
・ショッピングは、親子で町か郊外のショッピングセンターへでかける
・親子で遊びに行く大きな公園は、歩いてはいけない距離。
・子ども達が遊びたいたいと思うときに遊べる場所があるといい
・遊べる時間がもっとあるといいが、子どもが忙しいのも、遊ぶ場所が少なくなったのも、危ない遊びを禁止するのも、大人の都合。
・親が子どもの頃は、国道一号線の道路脇の法面で、そり遊びができた。危ないこともしてきたけど、大人は子どもに関わることも少なかったから、子どもだけの遊びができた。

グループ2 芳川・河輪チーム

メンバー 20代:1名 30~40代:3名 50代:2名(女性5名、男性1名)
・一号線で校区が分断されている
・飯田街道は自転車で走ってはいけないことになっている。
・飯田街道は以前は駄菓子屋(遠州焼や)が三店舗くらいあったが、今はない。
・右下の地域は住宅がたくさんあり、公園もいくつかあるが、一号線の向こう側は、田畑が多く、公園がない。昔は田畑で遊ぶのが常だった。
・「みどりーな」はいろいろなイベントがあり、親子で楽しめる。
・11月3日に市場まつりがあり、楽しい。午前中の早い時間に行かないと駐車場がなくなるので早めに行くのがお勧め(近くなのに、この情報を知らない人がほとんど)
・子どもの居場所は、「お金を払って行く」「親が送迎しないといけない」「ふらりといける場所がない(車で行かないといけない)」ということがいえる。

グループ3 五島・河輪チーム

メンバー 30~40代:4名 60代~:1名
・以前あった公園が消えているところがある
・個人の空き地を花畑として開放しているところがある。
・草取り、種まき等の管理はボランティア。種は公的資金援助による。
  菜の花、コスモス、ポピー、ひまわり等
  立ち入り自由、切り取り自由 → 知らなかったという人がほとんど
・海岸沿いによい散歩道がある → 知られていない
・公園がいくつかあるが、駐車場がない。
・気軽に徒歩で行きたい公園も欲しいが、人が歩いていない。
・徒歩圏内に、簡単な遊具がある公園があったらいいな。
・河輪小学校は、学校が開放されていてよい遊び場になっている。南の星小学校の状況は不明。
・塾や稽古事の教室の存在は、独自に看板だけで知る。口コミ情報を得るほどの人のつながりはない。
・世代同居で子どもの面倒を親に頼めるため、かえって他人との接触が少ない。
・同居の親世代も忙しいので、母親は孤独。
・バス路線は、あまりないのでバスに乗る事はない。高齢者が医療費の数倍のタクシー代を払って通院している例もある。
・多世代で交流できる場や機会があるとよい。

グループ4 可美・新橋チーム

メンバー 30代~40代:3名 70代~:2名
・ゴミ焼却所がつくれないことで、仕方なく浜松市吸収合併(1991年)された可美は、スズキがあって豊か。織物工場も多かった。可美総合センターも可美村の住人は使用料が安かった。
・可美総合センターは、小学校低学年まではよく使う。アスレチックがある。見通しが効いて、交番もあるので、安心して子どもを遊ばせられる。中区からも遊びに来る。
・協働センター、サービスセンター(昔の村役場)など機能が分散しているのが不便。
・可美荘には、デイサービス、お風呂などいろいろある。子どもやボランティアも行ける場所。
・可美で有名なものがスズキしかない。昔は花桃の里と言われた。今その場所にはないが、公園に植樹されている。可美小中学校もマークは花桃。
・可美地区からは、街中が近いので中学生は街中(駅前、入野)まで出かけていく。
・南北にバスがないので車でないと移動できない。→ 南へいくことはめったにない。
・可美小の通学域はJRをまたいでおり、子どもの頃から線路の向こうに行くことは抵抗がない。線路が地域の障壁にはなっていない。それより国道1号の方が障壁。向こうは異世界。
・可美地区には習字、英語、そろばん、公文、予備校もある。
・浜松祭りは、若林、倉松、新橋が参加。米津も最近参加しはじめた。若林は他の地区からも参加。
・可美では協働センター駐車場で行う「サマーフェスタ」は中学生~80代まで参加して企画、実行委員会形式でやっている。子どもがお金を使う、駄菓子屋のような場所もなくなってしまったため、中古絵本市やフリマでもやろうかと考えていた。
・可美ではペアレンツのクリスマス会にも200人ぐらい集まる。
・水路のある辺りは水が溢れやすい。2年前の水害では可美総合センターが水没。新橋という地名は沼地があって橋をかけたことにある。小沢渡も沼地を渡ったことから由来する地名。
・新橋地区は総合公園を除けば、公園や子どもを遊ばせられるところがほとんどない。小さな公園はあるが、子どもを遊ばせられるような場所ではない。学校か新津の協働センターの室内。
・新橋のあたりは、昔は畑や田んぼがあって、そういうところでも遊んでいた気がするので環境的に公園が必要なかった。
・駄菓子屋は、新橋も可美もたくさんあったが、代替わりができなくて閉店したところが多い。その代わりに子どもたちが行くのは、遠鉄ストアとかドンキホーテ。新橋からだと可美公園→遠鉄→ジャンボエンチョーと回って帰ってくるのが定番。
・いろいろ恵まれている可美と、資源が少ない新橋の差が歴然としたが、可美の恵まれた資源を新橋でも活用していけばいい、という話になった。

成果

・実行委員会形式にしたため、地域のキーパーソンと繋がることが容易となり、より深い地域情報を事前に収集することができ、地域診断会に反映させることが可能となった。
・講演会では、不安をもって子育てしているのが自分だけでなく独りで頑張らなくても良いというメッセージを伝えることができた。
・講演会では、講師からの一方的な話だけで終わりという形ではなく、参加者が発言できる時間を多くしたため、南区にどんな人がどんな活動をしているのか分かる場となった。講演会後の名刺交換も行われて、人をつなげることができた。
・地域診断では、少人数によるワークショップで参加者同士濃い交流ができたことで、世代を超えた地域情報の交換と子育てに関わる課題の共有が可能となった。
・地域診断では参加者一人一人がもっている情報が集まると、社会にとって貴重な情報となることを各自が認識。地域づくりの一員である思いを高められるワークショップとなった。
・南区のまちづくりのために、あたためていた企画を実施しようと南区の補助金申請を希望する参加者が複数名でた。